宮本さんの怒り方 青沼さんの怒り方
― 青沼さんはスタッフに対して、どんなふうに怒るんですか?
藤林 開発のそばにいますから、ストレートに怒りますよね。「なんじゃこりゃ!?」から始まって(笑)。
青沼 僕は喜怒哀楽が激しいんです。(大声で)「スゲー!」とか「バッカかー!?」とかすぐ言っちゃう。でも、宮本はふらっと開発にやってきて、「ダメダメだね」ってひとこと言う感じ(笑)。
─ 『トワイライトプリンセス』のときは、宮本さんから「とほほメール」が届いたという話でしたが。
青沼 面と向かってストレートに怒られるより、表情の読めないメールで怒られたほうが痛かったりしますよね。だから、宮本はわざとメールを送ってくるんじゃないかって。僕はそんなイジワルなことはしません。
一同 (笑)
青沼 言うべきことは、本人に向かって「バカヤロー!」って言うだけなんで。
岩本 でも、青沼からメールが送られてきたときもありますよ(笑)。「こんなのダメですから」って。
青沼 席は隣なのにね(笑)。でも僕がメールを出すときは、他のスタッフにも同じ事を伝えたいときに使ってるんです。岩本だけに伝えたいときは、(胸ぐらをつかむしぐさをしながら)「どーすんだよー! これでいいんかよー!」って、やってたでしょ?
岩本 (黙ってうなづく)
一同 (笑)
─ 青沼さんにとって、宮本さんってどんな存在ですか?
青沼 もちろん尊敬の念を持っていますし、あこがれの気持もあります。年が10歳くらい離れてるんですよ。最近僕は白髪がもろ出しになっていて、やっぱり人って年をとるんだよねって実感するんですけど、宮本の場合、年をとらないんです。
─ いつまでも若いですよね〜。
青沼 見た目だけでなく、気持も変わっていないんです。ゲームに対する考え方とか、昔から何にも変わっていないんです。ぶれてもないんです。仕事に対する姿勢とか、パワーも変わっていないんですね。とはいえ、いつまでも甘えてられないですから、僕が宮本の分もしっかりフォローしないといけないという気持でやってます。
─ 宮本さんの分もサポートをしようと。
青沼 そうですね。なので、そういう意味で「しっかりしなきゃ」と思いながら作った今回の『夢幻の砂時計』が出来たときに、宮本が「いいよ、これ」って言ってくれて、ホントにうれしかったですね。自分でも、宮本茂が作った『ゼルダ』を、僕らなりにアレンジした『ゼルダ』がやっと出来たと思ってます。僕、『時のオカリナ』以降、『ゼルダ』にかかわってきましたけど、宮本茂が考えてきた『ゼルダ』をずっと模倣するように、手を変え品を変えして作り続けてきたに過ぎなかったんです。その意味じゃ今回は……。
─ 今回は…?
青沼 宮本茂を超えたかも!?
一同 (笑)
―fin―
↑インタビューでは、とてもご機嫌だった青沼さん。次回作にも期待!

ホームヘ