─ マップにメモを書き込めるようになると聞いたときも、むしろ面倒そうだと思っていたんですね。ところがこれも実際に遊んでみると…。
青沼 ふふふ…、やっぱり、なめていたんでしょ(笑)。
─ ええ(笑)。
藤林 みんな普通にやっていると思うんですが、僕もRPGとかで遊ぶとき、ちょっとしたことを雑誌や攻略本の余白に書き込んだりするんです。そんなふうに、ちょっとしたメモをDSで書き残せるようにすればいいんじゃないかなと考えたのがきっかけでした。
─ 以前に公開された画面写真では、全消しアイコンがありましたが、なくなったんですね。
岩本 それまでに書き残してきたものを、わざわざ白紙に戻すようなことはしないだろうという判断で、そのアイコンは取りました。
青沼 消さないから、それが思い出として残るんですよ。序盤で書き込んだメモを後から見て、正解とは違うことが書いてあったりすると、自分の勘違いに苦笑いしちゃうこともあるでしょうね。
─ 序盤に書いたメモって、自分の若さが出てますよね(笑)。
岩本 もうちょっと、わかりやすく書いておけばよかったとか(笑)。
藤林 きれいな字で書いておけばよかったとか(笑)。
青沼 字がでかすぎて、後から書くスペースがないとか(笑)。
─ ダンジョンだけでなく、いろんな場所でメモをとれるようになっているんですね。
青沼 これまでの『ゼルダ』では、何かを記憶しておかないと解けないネタっていうのは、わりと御法度だったんですよ。難解な暗号とか、そういうたぐいのものですね。ところが今回はメモ機能があるので、あえてそういうネタを増やし、メモをとることを習慣化させたいと思ったんです。忘れたころに、そのメモが役立つ場面に出くわして、「そうそう、これメモしておいたっけ」と言って地図を広げるみたいにね。
─ これまでのシリーズだと、覚えていなかったら、またヒントの場所まで確認しに戻っていたところですね。
岩本 ブーメラン同様、その部分でも遊びが変わっている感じがしますよ。メモのおかげで、その場その場で解決するコンパクトなネタばかりでなく、世界全体を使ったオールレンジなネタを作れるようになりましたから。
青沼 メモを書くことで、より鮮明に記憶に残せますから、時間がたっても覚えていられるんですよ。
萩島 書くという行為が脳を刺激するんですよね。
─ 脳年齢が若返っちゃう!?(笑)
青沼 ほら、ライバルの転校生に勝てそうじゃないですか(笑)。
─ 地図を広げると、上画面でリンクも一緒に広げているのがかわいいですね。
青沼 タッチペンで書き込むと、リンクも地図に書き込んでいるって知ってました?
─ ええっ、そうなんですか? (その場で実際にやってみて)あっ、ホントだ! しかも消しゴムを使うと、一緒に消してるし(笑)。
青沼 僕も最初は知らなかったんです。
岩本 息子さんに教えてもらったんですよね。
青沼 そう。Wi-Fiのテストをするのに自宅に持ち帰ったとき、5歳の息子がすごく興味をもっちゃって。本当は発売前に遊ばせちゃダメなんですけど、小さな子どもがどんな反応を示すのか見たかったので、やらせてみたんですよ。そしたらタッチペンを使って書き込む場面でちゃんと書きながら、「リンクも書いてるもんね」って。「ウソやん」と思ってのぞきこんだら、ホントだった(笑)。
─ プロデューサーも知らない仕様だったんですね(笑)。小さな子どもといえば、漢字をタッチするとふりがなが表示されるのもいいですよね。
青沼 うちの息子はそれで漢字を読めるようになったんですよ。「斬る」とか、難しい字も。
─ 教育ソフトだ(笑)。
青沼 ますますライバルに勝てるかも(笑)。
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