初代『スーパーマリオ』のドット絵を描いたのは手塚さん
─ 初代の『スーパーマリオ』についてもちょっとお聞きします。あのソフトが発売されたとき、手塚さんは25歳だったんですね。
手塚 あははは。若かったですね(笑)。
─ 当時は若かった手塚さんも、今年は47歳です。
手塚 ほう。
─ 「ほう」ってひと事のように(笑)。当時と今を比べると、どんなところが大きく変わったと思いますか?
手塚 スタッフの技術力が大きく変わりましたね。僕らが入社したころに比べると、優秀な人たちがたくさん入ってきていますし、一方で、ひとつのタイトルにかかわる人数も増えてるんです。
─ 初代を作るときは、手探りのように作っていたわけですね。
手塚 手探りで作っていますし、もともとスタッフがたくさんいないので、ひとりでたくさんのことを担当するんです。で、最近の作り方というのは、どちらかと言うと、効率よく作るために、各パートでエキスパートが出来るんですね。作業が細分化されてるので、「これ作って」って頼むと、昔だと何日もかかってしまったものが、1時間後に出来てるとか(笑)。先ほど話が出た、マップを紙に描いてたり、ドットを1つ1つ打ってたのが、今だと即座にモニターに映し出されるわけです。
─ 初代のときは、手塚さんがマリオのドット絵を描いてたんですよね。最初はやっぱり方眼紙に?
手塚 最初は方眼紙にマーカーで描いて、それを遠目で見てチェックしてました。アニメーションを作るときは、パラパラマンガのようにして確認していたんです。
─ そのとき描いたマリオの原画は残っていないんですか?
手塚 残ってますよ、どっかに。
─ それ、見たいです!
手塚 たぶんどっかにあると思うんですけど、探すのが大変なんです(笑)。
─ そこを何とか!(笑)
宮本さんの原画>
<div class=↑というわけで、見せていただいた原画がコレ…というのはウソで、宮本さんが描いた『ドンキーコング』の原画です。
『Newマリオ2』の構想はいっぱいあって考え中
─ ところで、初代のパッケージイラストは誰が描いたんですか?
手塚 ラフ(下絵)は宮本が描いてました。
─ そうなんですか! ピーチ姫がちょっとケバイかなって(笑)。
手塚 あれは、宮本の好みだったみたいですよ(笑)。
─ いいこと聞きました(笑)。あと、空中にレンガブロックが浮いてますよね。今では当たり前のような感じになってますけど、あんなことフツーはありえないですよね。
手塚 ふふふふ。当時のゲームにおいては、そういうのがとても自然だったんです。当時の表現力では、最初から景色がちゃんとあってというよりは、ゲームを作り始めるときに、遊びに必要なブロックの床などをまず用意して、その後で景色をつけるようなスタイルだったんです。だから、作ってるほうは、とっても自然でしたね。でも、初めて見た人は、「なんでこんなところにブロックが浮いてるんだろう?」と思うでしょうね(笑)。
─ ですよね(笑)。さて今後の話なんですが、『Newマリオ2』を作ろうという構想はあったりするんですか?
手塚 構想はいっぱいあります。こういう『Newマリオ』とか、ああいう『Newマリオ』とか、いろいろあるんですが、今は考え中です。
─ その意味で、横スクロールの『マリオ』は、これからも楽しめるということなんですね。
手塚 はい。
─ 方や、Wiiで3Dの『マリオギャラクシー』も年内に出る予定になってますけど、手塚さんはどんな立場でかかわってるんですか?
手塚 僕はモニターという立場です。
─ その時々に出来上がったものを見て、意見を言うような立場なわけですね。
手塚 ええ。『マリオギャラクシー』に関しては、主に宮本がプロデューサーとして見ていますので、僕が積極的に仕様などにかかわるようなことはないですね。
─ もしかして、3Dマリオは宮本さん、2Dマリオは手塚さんというような役割分担みたいになってたりするんですか?
手塚 それはないですね。
─ 深読みしすぎました(笑)。いずれにしても『マリオ』は、これからも2D、3Dともに進化を続けていくということですね。
手塚 そうですね。ぜひ楽しみにしてください!
─ 本日はありがとうございました!

 ★今月のZ注目 「手塚さんに最も影響を与えた人」にも注目!
初代マリオのパッケージ
↑宮本さんが下絵を描いたという初代『マリオ』のイラスト。ピーチの顔に注目!

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