出血大サービスの『レイトン教授』
─ 『レイトン教授』は謎解きが楽しめるソフトですが、一方で謎を解けないと先に進むことができないんじゃないかという心配もありますが…。
日野 それについては、僕らも最大限のフォローをしていて、ヒントが3つ出るようになっているんです。しかも、3つ目のヒントを読めば、たぶんどんな人でも解けるはずです。だから、ストーリーをクリアするためには問題はないんですけど、一方でヒントを読むためには、ヒントメダルというのが必要になります。ヒントメダルの数は決まっているので、最初にどんどん使ってまうと、後になって困ることになってしまいます。「ヒントは聞きたいけど、ここは我慢しようかな」といったかっとうを楽しむこともできるわけですね。また、物語の途中で謎を15個以上解いていない人は、「この門を通さないぞ」という仕掛けも入っています。でも、例えば50問のうちの15問を解いていれば先に進めるという作りになっていますので、1問を解けないせいで先に行けないというのは、ケースとしてはとても少なくなっているんです。それに、「後で解く」というモードもありますので、問題をキープしてもらえれば「ナゾじてん」に入って、後でゆっくり問題を解くこともできるようになっています。「ナゾじてん」というのは、謎を解いていくと本のようなものが完成して、後で友達に「やってみろよ」って感じで、ナゾトキだけを遊んでもらうこともできるんですね。
─ 『レイトン教授』は、3部作で出ることが決まってるんですよね。
日野 もともと3部作を作ろうということで企画がスタートしたんです。というのも、「頭の体操」のパズルはたくさんあるじゃないですか。それをできるだけ多く、ゲームの中に収録したいと考えていて、3作くらい作らないとネタを載せきれないんです(笑)。
─ 「頭の体操」シリーズは23集も出ていますからね(笑)。
日野 で、今作の発売後は、1年間にわたってナゾをWi-Fiで配信することになっていて、2作目のために用意していた謎も、今作の配信用に移しているくらいなんです。1年間は52週ですから、最低52問、場合によってはもうちょっと増えるかもしれません。毎週、新しい謎が送られてくるわけですから、僕ら的には出血大サービスです(笑)。だから、4800円(込)では売れないくらいコストがかかってるんですよ。
若い女性や親子で楽しんでほしい
─ そんな出血大サービスの『レイトン教授』は、どんなふうに楽しんでほしいですか?
日野 1年間ナゾを配信するわけですし、やっぱり長い間遊んでほしいですね。エンディングを見ないと、解けない謎もあったりしますしね。このソフトはみんなが楽しめるように作っていますので、若い女性の方はもちろん、特に推奨なのは親子ですね。お父さんと子どもが一緒になって、「どうやって解くの、お父さん」っていう会話が生まれるとうれしいですね。多湖先生も「親が子どもに対して、これで遊びなさいと言えるようなソフトにしたいんだ」とおっしゃってましたしね。
─ 子どものとき「頭の体操」を読んだお父さんも、「この謎は知ってるぞ。お父さんにまかせろ」みたいな感じになりますしね。
日野 でも、微妙にアレンジされてて、解けなかったりして。
一同 (笑)
日野 ある人がネットで「これは大作系カジュアルゲームなんだろうね」と書いていたんです。大作とカジュアルという相反するキーワードをくっつけて、このゲームが評価されたことについて、とても面白いと思ったんです。実際、『レイトン教授』は大作感がありながら、とてもカジュアルに遊べるゲームなんです。豪華に作っているんですけど、気軽に遊んでくださいと言いたいですね。
─ 『脳トレ』を遊んでいるような人たちが、もっとゲームっぽいものを遊んでみたいと思ったときにピッタリのゲームだったりしませんか?
日野 僕らもそんな流れになるといいなと思っています。DSは女性ユーザーが多いですし、聞いたところによると、ユーザーの半数が女性になったらしくて、こんなのゲーム機では初めてのことですよね。だからパッケージの裏面も、ゲームの解説というよりは、雑誌の宣伝広告のようなものをイメージして作りました。だからパケ買い (注3)推奨のソフトです(笑)。
ナゾーバの館
↑ナゾーバの館に行けば、出会えなかったナゾにも挑戦できるようになっている
注3:パケ買い
パッケージ買いを短くした表現。つまり、ソフトの情報もなく店頭で手に取り、「これって面白そう」という感じで衝動買いしてしまうこと…って知ってますよね?

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