
─ 最初に『レイトン教授』を見て、グラフィックがとても魅力的だなあと感じました。
日野 ありがとうございます。やっぱり雰囲気を大事にしたいと思ったんです。デザイナーの長野(拓造さん)という者がいまして、田舎が僕と同じなんですよ。
─ 有明海に面した大牟田ですね。
日野 おっ、よく調べてますね!(笑) その彼が、アドベンチャーゲームとして、ビジュアル的にも魅力的なものにしたいということで、絵を描いてくれたんです。だから、タイトルが決まる前より、絵柄のほうが先に決まったんですね。長野は海外のアニメが好きで、この海外アニメの要素を取り入れつつ、日本人も好感が持てるようなアレンジをして、今のような絵柄が出てきたんですけど、それを見ながら「この世界で活躍できる主人公ってどんな人物だろう? かっこいい美形の主人公じゃないよね」という話をして、最初に思い浮かんだのがシャーロック・ホームズとワトソン君だったんです。それで、2人のコンビが掛け合うような感じで謎を解いていくカタチがいいよね、ということになって、この絵柄に合う主人公は、英国紳士のような感じで、名前はレイトン教授というのはどうだろうと思いつきで言ったんです。さらに、頭の良さそうなルーク少年と2人で謎を解いていく物語にしようということだけを決めて、そのキーワードだけで長野はイメージを描いて、それが今作のデザインの大本になってるんですね。
─ レイトン教授って、パッと思いついた名前なんですか?
日野 語源になるものはまったくないですね。
─ 多湖先生のお名前は「輝」ですよね。それを英語にしてブライト、ブライトン、レイトンって転化させたのかと思ってました。
日野 (あきれた表情で)あー、それは全然違います(笑)。
一同 (笑)
日野 ホントに軽いノリで考えたんですけど、絵がよかったので、行き当たりばったりで決めても、案外よくなる場合もあるのだと思いましたね。
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↑デザイナーの長野さん。机の上には「20世紀少年」が
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─ 『レイトン教授』は声優さんも豪華ですよね。大泉洋さん(注2)がレイトン教授役をやってますが、教授の年齢はいくつくらいの設定なんですか?
日野 37歳という設定ですので、大泉さんのほうが3つくらい若い感じですね。普通ゲームの主人公というと、10代とか20代じゃないですか。今回はオヤジ主人公ですけど、作品性には合ってるだろうと思っています。それとは別に子どもたちが感情移入できる存在としてルーク少年がいて、彼は頭がよくって、でもちょっとずっこけなところもあるような、親しみやすいキャラクターにしたわけです。だからカンペキな天才少年ではないんですね。
─ ルーク少年役の堀北真希さんの声もいい感じですよね。
日野 いい感じでしょう?(笑) 今作はアニメががんがん入ってるのも魅力だと思っています。任天堂さんも「すごいクオリティだ」ってビックリされてましたからね。
─ 町の中心にある塔がとても印象的ですよね。あそこを登りながら謎をクリアするような感じなんですか?
日野 実はあの塔が物語のカギになっていて、あの塔の謎を解くと町全体の秘密がわかるようになってるんですね。
─ あの塔は、不安感が感じられるようなデザインになってますよね。
広報 違法建築って言われています。
一同 (笑)
日野 あの塔に関しては、発表会のときに出したものとは変更しているんです。やっぱり不安感や異様な感じを出したかったので、デザイナーに「天空に暗雲の渦を巻かせてくれ」って頼んだんです。だから、あの塔のデザインにはかなりこだわりましたね。
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↑主人公のレイトン教授とルーク少年。中年紳士と賢い少年がコンビで謎解きに挑む
注2:大泉洋さん
北海道テレビの深夜番組「水曜どうでしょう」で大ブレイク。現在、日本テレビ系の「ハケンの品格」に出演中。日野さんも大泉さんの大ファンなんだとか。
↑町の中央にそびえたつ違法建築(笑)の巨大な塔。ここでどんなドラマが…?
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