
─ そしてWii Connect24ですよね。どんなソフトが生まれてくるのか、楽しみです。
宮本 DSですれちがい通信をやったりして、遊び専用のおもしろい通信が、インターネット以外にもいろいろあるなと思ったんです。今のインターネットでの遊びは、パソコンがメインになっていますよね。最近は家庭用のテレビにブラウザが入ったりして、インターネットがどんどん家電化しようとしていますけど、まだ一般的な状況にはなってない。けど、その環境を使えたうえで、すれちがい通信のようなことで、実際にインターネットを体験するとこんなに楽しいことなのかと、新鮮な体験ができるわけです。岩田もインターネットにつないでもらうことには積極的ですからね。でも、そういったことは、DSを持っているから十分、という人もいるわけです。そこを、あえて据え置き型でやるわけですから、それ相応の魅力がないといけないわけですよ。
Wii Connect24のいちばんの魅力は、少ない電力で24時間ずっと動き続け、その結果、いろいろな変化が本体にたまっていくわけです。そして、Wiiの電源を入れるとソフトの中身が変わっているというおもしろさですよね。
─ それって正に64DDでやろうとしていたことですよね。
宮本 そうです。64DDは1万5千人という、すごく閉じた村で終わってしまったんですけど、当時培った技術が、この時代になってようやく世界中に広げていけるようになったと思うんです。だから、最初は64DDのために始めた『どうぶつの森』プロジェクトも、Wiiでは最終形に近づいていくのかなと思いますね。
─ もともと『どうぶつの森』はネットを強く意識したゲームだったわけですからね。そういう意味でも、64DDをやって本当によかったですよね。
宮本 僕はずっとやってよかったって思ってますよ(笑)。
─ もちろん、僕らもよかったと思ってますよ(笑)。
宮本 運営のされ方とか、維持のしかたとかいろいろ難しい問題がありましたけどね。
─ あと、タイミングですよね。でも、そこで開発されたものが、当時は形にならなくても、これから生きようとしているわけですね。
宮本 例えば、「こけし」もそうですね。『Wii Sports』とかの似顔絵人形のことですけど、あれなんかも、『マネビトカメラ』(GCで商標出願されていたタイトルで、2003年のE3では『ステージデビュー』という名前で発表。発想は64DD『マリオアーティスト タレントスタジオ』)に通じるんですよ。あのころから、こういうモノをつくってるんですよね。
─ ああ、「こけし」には、64DDのにおいが本当にしました(笑)。
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↑データの書き換えができる磁気ディスクを採用していた64DD。1999年末にサービスが始まったが、翌年には終了
↑E3でお披露目された、岩田社長の「こけし」
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─ 現在、宮本さんご自身がかかわられているソフトって何本くらいになるんですか?
宮本 Wiiがメインになってますけど、何本かかわってるっていうのは、まだ発表されてないモノもありますから具体的な数は言えないですね。ただ、直接かかわっているソフトは…(少し考えて)…多いですよ。すでに発表されているものでいうと、『ZELDA』は完全にかかわってますし、『マリオ ギャラクシー』や『Wii Sports』もかかわってます。それから、E3や経営説明会でも展示してた「リモートポインターデモ」って呼んでいるものにもかかわってます。
─ あの『ダックハント』っぽいやつですね。
宮本 (笑)。そうです。だから、発表している大半のWiiタイトルはかかわってるんじゃないかな。
─ なるほど。その中でも本気でどっぷりかかわっているのは?
宮本 どれもどっぷりなんで大変ですよ(笑)。『ZELDA』は最終仕上げに入ってて、『マリオ』はどんどん展開していかなあかんし、『スターフォックス コマンド』も大変やし。『スターフォックス』はDSなんで関係ないか。でも、宣伝したりして(笑)。
─ 大事です(笑)。
宮本 とまぁ、そんな感じでいっぱいです。これまでは経営の仕事も含めて、海外のタイトルを見るとか、契約をどうするかとか、そういう仕事がとても多かったんですね。でも、それらの仕事を全部、岩田が取りまとめて別のセクションでやってもらえるようになったんで、僕は情開(情報開発本部)内部のモノに関してかなり見られるようになったんです。
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